更年期の後の幸福感
高齢者の方が幸福だと感じるというが、わかる気がしはじめた
更年期が抜けてきた気がする。命まで取られまいな性格だったのに、更年期の間は怖くて不安だった。ホルモンだけで性格まで変わるのかよと驚いたと同時に、うつとかは誰でもなりえるんだなと実感した。体験するまでは私はならないだろうと思っていた。
更年期が抜けてきたなと感じたのは、この怖いとか不安が減ってきたから。もとの命まではとられまい。生きてるだけで丸儲け、な性格が戻ってきた。
動けなかった更年期の間にたまったものを、断捨離しはじめた。掃除しようとしたら邪魔でしょうがないものが増えてきた。と同時に、いつ呼ばれてもいいように捨てておこうという意識も出てきた。こう書くと後ろ向きに見えるが、いつ呼ばれてもいいようにという気持ちは潔くて気持ちいい。
物を処分すると不思議と新しい物が入ってくる。これじゃ意味がないと最初は思っていたのだけど、よく考えてみると無駄なものは処分したまま増えてない。買い足したものは前のより使いやすいもの。暮らしが楽になっていく。掃除しやすくしたいが動機だったから当たり前なのかな。
その過程で、こっちの方が良くない?とか、夫との会話も増え、時に夫が私の身を案じているのを感じる。いつ呼ばれてもと口にすると、お互い一緒にいられる時間を大事にしようと思うのだろうかと思っていたら、夫が言うには、更年期でかなり心配したそうな。そういうのを聞くと、有難いなと思う。
年を取ると昔の事をよく思い出すという。最近、そういう話も出る。昔は仁王立ちで喧嘩したわねとか。が、それも今となっては懐かしく幸せな記憶。まだ先がある。何が起こるかわからない。わからないけど、記憶の中には何十年分の幸せが詰まっているのは確か。その記憶をもっていけるところまで、脳内幸せなままやっていけるといい。
更年期が過ぎると黄金期というのだそうな。体は不自由になっていくのかもしれないが、それを工夫したり、楽しい記憶がよみがえったり、思っていたより悪くないのかもしれないな。。

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